初めてパスポートをこさえたのが大学4年生の時。
いわゆる卒業旅行に行くことになっていたためです。
大学では美術を学んでいて、特にルネッサンスにとても興味がありました。
フィレンツェで本物のラファエロを見るぞ!ということで、イタリアからフランスまでを渡り歩く、3週間の旅の予定でした。
そのためにバイトをして、出発まであと2週間という時になんと「湾岸戦争」が始まったのです!
ヨーロッパには直接的な戦闘行為等は無かったけれど、当時すでにオトナだった方にはおわかりのように、対日感情がすこぶる悪く、日本人は泊めてもらえないとか、いろいろ怖い噂が乱れ飛んでおりました。
女二人旅で、しかも当時流行っていた地球の歩き方的な旅を予定していて、ホテルの予約もポイントでしか取っていなかったため、両親から猛反対をうけました。
そこで、両親に心配をかけてまで今行かなくても、またきっと行けるよということで、泣く泣くキャンセルしたのでした。
その後、ヨーロッパに旅行するチャンスは全然訪れません。
就職すれば、そんな時間はないし、友達とも合わせることが難しくなってしまっていました。
そんな中、短期間で手軽に行けるところとして、アジアを中心に旅をするようになりました。
初めての海外はシンガポールへ大学の友達5人で行きました。
ここから、私の旅好きは始まります。
いつもは高校時代の友達Yちゃんと行くことが多いです。
彼女とは経済的に折り合いを付けやすく(お互い男女平等のお給料をもらえる会社なので=仕事はきついけど)、夏休みの取り方が一緒です(期間内に決まった日数をとる)。
母とも何度か旅行をしました。
けっこう元気な人なので。
けれど、いつも旅の記録をちゃんととってなかったり、写真は押入の奥深く。
記憶なんてあてにならないもので、すっかり忘れていたりしています。
この機会に、せっかく行った旅行なので、まとまりないかもしれないけれど、文字通り徒然なるままに思い出す限り書いていこうと考えています。